頭皮と髪の構造について

頭皮と髪の構造について

頭皮と髪の構造について

髪は・・・

髪は、皮膚科学の説明では、
「ほ乳類特有の皮膚付属器官であり、表皮から生じた角質の一部」です。
髪の役割は、頭を外気の温度差や紫外線、外部からの衝撃を和らげる保護作用と、
ヘアスタイルなどファッション的役割を果たしています。

毛髪の構造

髪の構造は3層構造になっており、それぞれ『キューティクル、コルテックス、メデュラ』といいます。

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キューティクル髪の表面にある保護膜の組織で、うろこ状の皮膜で髪の内部を保護する役割をしています。
コルテックス髪の内部成分で髪の90%を占めこの中に[フィブリル]という
繊維の束とそれを接着する[マトリックス]という間充物質と髪色の成分の[メラニン色素]を含んでいます。
メデュラ髪の中心にある芯になる組織ですが、役割は分かっていません。 細い髪には存在しない場合もあります。

髪の毛の成分

髪は、80〜90%をタンパク質からできています。
その中の、70%以上がケラチンタンパクからなっています。
残り10〜20%は、水分と油分、メラニンで占められます。

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頭皮と毛根の構造

頭皮は「毛根部と毛幹部」の髪を含む二つの層と
「表皮、真皮、皮下組織」という皮膚の三つの層で表します。
髪の根元には、毛球という組織があり毛細血管を通る栄養分が運ばれ、
毛乳頭に髪を生成させるエネルギーを与えます。

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髪の生え方

髪は1つの毛穴から1〜3本生えていて、全体で約10万本になります。
頭皮の1㎠に約150本、頭皮全体の面積は約700㎠なので、10万本という計算になります。

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ヘアサイクル

髪は一定の寿命があります。髪が生えて自然に抜けるまで、5つの時期があります。

新生期髪が生える時期
成長期髪が伸びる時期 4〜7年 髪の全体の80〜90%を占める
退行期髪の成長が弱くなり徐々に毛球が小さくなる。 2〜3週間 髪の全体の1〜3%を占める
休止期髪の活動が止まる時期 数ヶ月 髪の全体の9〜15%を占める
脱毛期新しい髪が作られることで、古い角質として押し上げられ脱毛する

女性の髪の寿命は4〜7年、男性は3〜5年といわれてます。
抜け毛は、1日50〜150本程度は正常ですが、
200本以上の抜け毛や頭皮の一部分の集中した抜け毛は、トラブルの疑いがあります。

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髪の構造をさらに詳しく

髪の三層構造『キューティクル、コルテックス、メデュラ』の中で
髪の成分の85%〜90%を占め髪の強さのもとになっているコルテックスについて詳しくご説明します

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一つのコルテックスは、マクロフィブリルという繊維と
間充物質と髪の色を決めるメラニン色素も含まれています。
間充物質は、マクロフィブリルの間を埋めるもので、コルテックス細胞の約60%を占めます。
間充物質は、フィブリルに比べて柔らかいのが特徴で化学反応を受けやすく、
パーマやカラーリングの作用する場所でもあり髪に弾力としなやかさを与えています。
間充物質がなくなると、髪のツヤと潤いが失われます。

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フィブリルは、コルテックスを作る硬い繊維質ですが、
その中には同じ様にフィブリルを作るマクロフィブリルという繊維があり、
マクロフィブリルを作るマトリックスタンパク質があり、
その中にミクロフィブリルという硬い繊維がありと何層もの構造になっています。

キューティクルは『エピ層・A層・エキソ層・エンド層』
という層から出来ていて通常4〜6枚が重なっています。
それぞれは、CMCという親水性タンパクと脂質から出来た接着剤で接着しています。
このCMCは、キューティクルを通る水の出入りをコントロールしています。

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キューティクルは、髪の周りを被う硬いケラチンの膜の層ですが、
松ぼっくりのように何枚も重なって髪の中に余計なものを入れない様にバリアの役をしながら、
髪の中のコルテックスが流出しない様に守っています。
髪のダメージの始まりは、キューティクルの裂傷から始まります。
キューティクルが整っていると、手触りがツルツルし光を反射しますが、
ダメージを受け剥がれたり破れたりすると手触りがガサガサしてツヤがなくなります。